耕作放棄地の崩れた棚田をそのままで再生してみる#2草木笹竹を刈っては倒し

棚田の再生というほどでもないのだが。
崩れたまま、そのままの地形で小さな田んぼをつくってみようと思う。
棚田は台風による大雨で石積みが崩れ、草木と笹藪、竹にみっしりと覆われている。
田んぼの中に堂々とそびえ立つ大木。
どう見ても、棚田には見えない。
まずは、草木笹竹を刈る。
ここから、始める。

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はじめの一刈!棚田1段目は笹藪を刈る

棚田の開墾作業2日目。
晴天だ。作業中の日中気温4~11度。
作業を開始した10時半頃は、陽があたっていない。
お山の畑はぐるりと山に囲まれていて、冬に陽があたるのは、わずか4~5時間ほど。
夏はもう少し長くなって、6~7時間ぐらいだろうか。
だから、作物はゆっくりゆっくり時間をかけて成長していく。
貴重な日照時間を確保するには、このあたりがいいかな?
さて、今日はここ、笹藪を刈る。

棚田は3段あるが、その1段目が笹に埋め尽くされている。
難しいことは何もない。
ノコギリ鎌でザクッと刈っていくだけだ。
どのあたりから刈ろうかと遠くから眺める。
知識も技術もないので、このへんからにしようと直感だけで適当に決める。
はじめの一刈だ。
勢いなんてつけない。ただ刈ってみる。
刈ってみれば、地面が見えてくる。

やわらかい粘土質の土。
ああ、ここは、やっぱり棚田だった。

棚田2段目は草木を刈る

1段目の笹藪を刈って、次は2段目の草木を刈っていく。

何という名前の木だろうか?
根っこから力づくで引き抜くようなことはしないで、地際を刈る。
万能なノコギリ鎌だが、草木を刈るときは小さなノコギリを使う。
小さいほうが狭い隙間にとどいて使いやすい。
ずいぶんと使い込んでいるが、よほどの大木でないかぎり刈ることができる。
黙々と刈っていく。
開墾作業は心を静かにする。
耳を澄まして、心を澄まして。
そうすると、いつのまにか空が広くなっている。

晴れた日の冬空は、空気が透きとおっていて清々しい。
とか、とぼけていると、枝をつかんだ手に痛みがはしる。

最後最強!ノイバラを刈る

もう、痛くて。痛いんだ。
つかんだ木の枝をよく見ると、トゲがある。

この鋭利なトゲのカタチ。うん、痛そうだな。
(左端の赤い実に長い足をした小さな虫がくっついているみたいなのだけど、なんだろう?)
田んぼをつくると決めたこのあたりいっぱいに、ノイバラの群生。

どこを触っても、トゲに引っかかる。
かぶっている帽子も、着ている服も、引っかかって破れてしまった。
なかなか先に進めない。
最後はノイバラに苦戦した。

土が乾かないように、次の作業日までは、刈った草木笹竹を積み重ねておく。

本日の作業時間は午前10時半から午後1時半までの3時間程度。
広さは測っていないけれど、家の単位で言うならば六畳と八畳といったところか。
あと少し広げるかもしれないけれど、楽しんで米つくりをするなら、これぐらいが月数回程度の作業であれば、ちょうどいいように思う。
時間的にも、体力的にも。