自然のままに育つ綿畑では、虫も友だち。
害も益も関係なく、仲良くしたい。
7月に入ると、虫の種類も増えてきました。
見たことはあっても、名前がわからない虫たち。
梅雨入りしたばかりの綿畑にやってきた虫について調べてみました。
綿の葉っぱに白いふわふわしたものがついている
7月中旬、綿の葉っぱにたくさんたくさん白いふわふわしたものがついていました。
綿毛でもないし、カビでもないしと、しばらく眺めていました。


触ろうとすると、白くてふんわりしているのに、すっごいスピードで飛んでいきました。
ドッッピュンって感じ。
飛んでいったよ?虫だったの?
綿の葉っぱの上でクルクルとよく動いているところを見つけました。
白い毛の端が虹色に輝いています。
スケバハゴロモ 成虫を発見
1週間後、綿の木に小さなかわいい蝶のような虫がとまっていました。


調べてみると、
白いふわふわしたものはスケバハゴロモの幼虫で、
小さなかわいい蝶のような虫が成虫でした。
大きさは10ミリぐらいかな。
全体的に翅(はね)の縁は黒っぽく、それ以外は透明です。
蝶でもなく、蛾でもない。
ハゴロモの種類によって、幼虫の色や模様が違うようです。
よく見かけるのは、スケバハゴロモとアミガサハゴロモらしい。
こちらは、アミガサハゴロモの成虫です。

全体は黒っぽく、深緑のグラデーション。
羽の外側、真ん中あたりに白い斑文があります。
目がクリクリして、なかなか愛嬌のある表情です。
幼虫は、茶色っぽい模様があり、お尻に赤い肉球のようなものがついているようです。
スケバハゴロモとアミガサハゴロモの幼虫の違いは、すぐにはわからないかも。
触ろうとしないで、そのまま眺めていました。
近づいても、逃げません。
じ~っとして、動きません。
翅(はね)はあるけれど、蝶のように翅を動かして飛ぶのではなく、ふいにピュンと飛んでいきました。
どちらも、7月~9月に現れるようです。
虫と一緒に育つ綿 蕾みがつきました
虫に食べられて食べられて葉っぱがボロボロです。

それでも、蕾みがつきました。
ひとつ、ふたつ、と数えることができるくらい。

蕾みも葉っぱも太陽へ向かって、青々としている。
空に向かって、明るい方へ。
あちらでも、こちらでも、虫が忙しそうにウゴウゴ動いていて、
働き者だなあと感心しながら見ています。
あんまり葉っぱを食べてほしくないのだけれども、
食べられても蕾みがつくくらいなので、
綿の木にとっては、実は必要なことなのかもしれません。
無傷では、生き残れない。
虫と一緒に自然のままに育ってくれる綿はたくましかった。
それにしても、いろんな虫が綿畑にやってきます。