お山の耕作放棄地をのんびり手作業で開墾しています。
基本の道具は、クワ、カマ、スコップ。
大地を覆っている荒々しい草木笹竹を少しずつ刈り、開墾も5年目になりました。

自然のままに草いっぱいの畑で虫と動物と仲良く綿を栽培しています。
無農薬、無肥料、自家自然栽培です。
種を蒔いたら、時々草を刈って、ほぼ放ったらかしです。
STEP 1 市民農園で有機栽培
はじまりは、化学物質に敏感な友人から身体に安全なものを教わったこと。
身体にやさしい野菜をつくってみようと、
市民農園を借りて、化学肥料も農薬も使わない野菜の栽培を始めます。
1年目は、草も生えないどころか、ほとんど収穫できませんでした。
2年目は、丈の高い草と地を覆う草に野菜が負けてしまいます。
3年目に、かわいらしい優しげな草が現れて野菜が育つようになりました。
草草に大切そうに囲まれて育つ野菜たちがかわいくて。
ときに、たくましく感じて。
STEP 2 お米を自分でつくりたい
川口由一さんの著書に感銘を受け、
岡山県にて自然農のお米づくりを2年間学びます。

その後、自然農学び合いの場に1年間参加し、共にお米づくりを学びました。
STEP 3 お山の耕作放棄地を開墾して、農園をつくろう
農業を営んでいた祖父母が他界後、農地は耕作放棄地になっていました。
荒廃すさまじく、荒野と化した畑。
畑に戻すのは無理だと諦めていましたが、ノコギリ鎌でひとつかみの草を刈ってみたのです。
そうしたら、もう少しもう少しと刈っていました。
ずっと前を向いて、黙々と刈り進めていました。
ふっと力を抜いて、その手を止めたとき、後ろを振りかえれば大地が広がっていました。
なんだ、ノコギリ鎌で開墾できるじゃないか。
普段は勤め人をしていますので、お山の畑を開墾するのは月に多くて4日程度です。
それでも、4年かけて20アールほど畑に再生することができました。
機械は持っていないので、使っていません。
すべて、手作業です。
自然農学び合いの場で綿の種を譲ってもらいました。
綿の種なんて見たこともありません。
もらったから、ちょこっと蒔いてみようと思っただけでした。

1年目、譲っていただいた5粒の和綿の種を蒔きました。
始めて見る綿の可愛さ、手に触れたときのふわふわ感。
とても優しい気持ちになって、感動でした。

5粒の種から継ぎ、2年目には100粒ほどになりました。
そして、栽培面積を広げ、3年目の種まきから綿花を収穫。
綿木引きを行い、2019年の綿栽培を終えました。
これから、綿を紡いで糸にしようと考えています。
自然のまま、無染色です。
ふぞろいなのが、いい。
こぎん刺し用の糸にしたいけど、できるかな?
STEP 4 棚田の再生を始める
お山の畑では、2019年末から台風で崩れた棚田の再生を始めました。
お米づくりをしたいとずっと思っていたけれど、
棚田の再生は無理だと諦めていました。
4年も開墾しているうちに、野良仕事ととして定着しています。
なんだか、できそうな気がしてきました。
うまくいっても、いかなくても、どっちでもいい。
おもしろそうだから、やってみます。
福業を始めようよ
開墾、綿の自然栽培のほか、お山の植物の紹介や野菜畑の様子などを気ままに記録しているだけのブログです。
自然農のノウハウもなければ、環境問題の取り組みなど大きな目標もありません。
50代を迎え、老後のことなど、いろいろ心配ばかりしていても、つまらない。
なので、好きなこと、おもしろいことをやってみたくなりました。
それを福業にしようと思います。
福業=自分や周りの人が幸せな気持ちになる、幸福になることにチャレンジすること
お山の畑こだかや、自然のままに暮らしを紡いでいます。
つづく