みんなでつくるこぎん刺し 岩木山1625大作戦

こんにちは。
お山の畑をのんびり開墾しながら、綿を栽培しています。
自然のままに育った綿を糸にして刺繍をしたら、かわいいだろうなと、ちくちく修業を始めました。

津軽の伝統民芸、刺し子刺繍のひとつ、こぎん刺し。
始めたばかりですが、イベントに参加します。

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みんなでつくるこぎん刺しプロジェクト

みんなでつくるこぎん刺しプロジェクト チラシ

青森県弘前市にある岩木山。標高1625メートルにちなんで、令和1年6月25日を”岩木山の日”と宣言する、岩木山1625大作戦のイベントです。
10㎝×10㎝、もどこを1つ刺す。もどことは、こぎん刺しの模様です。つないで大きなタペストリーがつくられるようですね。
こぎん刺しの発祥地で私の小さな作品が展示されるなんて、ちょっとうれしくなります。

もどこを選ぶ

もどこは種類がたくさんあります。初心者の私にはあまり難しくないものがいい。こぎん刺しサークルの先生がすすめてくれる図案を参考に決めました。

変わり紗綾型

中心から広がっていく刺し糸が花びらのよう。精美でもあり、優しげでもあり。
技術はありませんが、一針に心を込めてつくります。

こぎん糸を選ぶ

先生が用意してくださった布に合わせて、プロジェクトのテーマに沿ったこぎん糸を選びます。

「ひろさき つきや」さん の こぎん糸 705

山の海のような自然な色合い。綿100%、やわらかく、しっとりした手触りです。制作中、取り出しやすいようにカットしておきます。

1・3・5の奇数目で刺していきます

4つ折りにして、中心を決めたら、はじめの一針。なぜか緊張するのです、この瞬間が。
基準となる1段目を刺して、刺し目が合っているか確認。
最初の1段が間違っていると全部ずれてしまうので、何度も数えました。
3段目の途中まで順調。

間違える、戻る、直す、そしてまた進む

玉止めをせず、布地の裏側で糸を始末する方法がわからなかったのですが、サークルでは実践で教えていただけるところがいいですね。おうちで刺しても、うまくできませんでした。

裏側の糸始末に苦戦 ぐじゃぐじゃ

どこを刺しているのか、わからなくなるので、図案にしるしをつけ、目数と段を確認しながら刺していきます。
まっすぐ刺していくだけなのですが、同じ段を刺してしまったり、目を数え間違えていたり。

そのたびに、戻って刺し直して、「やっとこさ」、できました。

赤色えんぴつのしるしでいっぱい

模様のひとつひとつが、日々の暮らしを紡いでいる

何度も刺し直して布端はよれているけれど、刺し子部分は布の厚みが増して、しっかりしています。
江戸時代、麻布の着物に木綿糸で保温と補強のために施された刺し子。
実際につくってみると、布地と刺し子部分では手触りが違うことがよくわかります。
刺し子部分のやわらかい触感は、着ているときだけでなく、刺しているときも心身を温めてくれたことでしょう。

模様のひとつひとつは、一針をつないでできています。
日々の暮らしを支えるためにかかせなかった、こぎん刺し。
一針一針つなぐように、ときおり間違えても直しながら、暮らしを紡いでいきたいと思うようになりました。

みなさんのこぎん刺しと一緒に

出来上がった作品は青森県へ。
どんなタペストリーになるのか、とても楽しみです。

次は、何をつくろうかな。