かりんシロップ テカテカ完熟した実でつくる

お山の耕作放棄地を手作業で開墾しています。
のんびり草を刈りながら、時折手を止めて空を見上げる。
秋の時節、ふと見上げてみれば、木のてっぺんに黄色い実がなっている。

自然の贈り物、かりんの実でシロップをつくりました。

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逆流性食道炎 喉頭肉芽腫 治療体験談

夜、眠れない日々が続いていました。
寝ていると、突然、お腹から口へ苦いものが上がってきてむせる。
その後は、咳が止まらず、さらに激しくなるばかり。

起きている間も、口の中へ何かが勢いよく、ジャーッと上がってきて、仕事中はどうすることもできず飲み込むことを繰り返す。
のどから胃の上部あたりまでキリキリ痛み、その痛みに耐えるだけで疲労していました。

水を飲めば、むせる。
食事をすれば、のどに激しい痛みが起こることもあり、しばらく動けない。
何も食べていないのに、ゲップが出る。

声がかすれ、声が出しづらくなり、声を出そうとすれば咳き込む。
咳き込みすぎて、嘔気がこみ上げ、苦しくて涙まで出てきます。

夕方には、のどが痛すぎて、話すことができなくなる。

のどに何かある。
のどが詰まっている。塞がれている。
のどが突っ張る。
のどで何かが動いている。

いったい、これは、どうしたのだろう?

ストレスかな、精神的なものかな、でも違う気がする・・・

体力の消耗がひどく、起き上がれなくなってきたところで、やっと耳鼻科を受診。
内視鏡検査をして、大きな病院を紹介されました。

ゲップ、胃酸逆流、声がれ、咳、のどに異物感

この症状の原因は、
喉頭肉芽腫(読み方:こうとうにくげしゅ)という炎症性の腫瘤でした。
これは、胃酸が逆流して喉頭の粘膜に炎症を起こす逆流性食道炎という病気によるものです。

声帯付近にできた喉頭肉芽腫

悪性では、ありません。

手術をしても、すぐ再発することが多いという説明がありましたので、手術はしないで内服薬で治療することにしました。

西洋薬と漢方薬を併用して内服治療

胃酸の分泌を抑えて逆流性食道炎の症状を改善するためのタケキャブ錠を1日1回夕食後。
喉頭肉芽腫の症状を改善するための漢方薬、六君子湯(読み方:りっくんしとう)を1日3回食前。
内服薬は、この2つです。

言語療法で声の出しづらさが回復

声帯付近に出きていたため、後遺症か声帯がピタッと閉じなくなっていました。
声がうまく出せず、リハビリテーションのひとつ、言語療法を受けることになりました。
首のマッサージ、首の体操、肩の体操、発生方法、腹式呼吸などを言語療法士さんとマンツーマンで訓練。
回復とともに、私が自分でできるようになるまで指導していただけました。

再発させないための日課と気をつけていること

・毎日、朝と寝る前に自分でリハビリ
 首・肩のあたりは、発声に影響があるみたいですね。
 首や肩は動かしていないと、すぐカチコチになってしまいます。
 首をまわす、肩をまわす、お腹で息を吸ったり吐いたりする。
 痛くないように、力を入れずに行うことがポイントです。
 リハビリを受け始めたころは、自分でもびっくりするくらい首も肩も回りませんでした。

・のどに力を入れずに、お腹から発声する
 声を張り上げないこと。大きな声は出さないこと。
 無意識のうちに、のどをかばいながら無理に声を出していたようです。
 お腹から声を出すという発声練習。
 左手は左胸に、右手はおへその下にあてて。
 左手で胸式呼吸になっていないか、右手で腹式呼吸になっているか意識しながら行います。

・胃酸が過多にならない食べ方
 胃酸がたくさん出るような食べ物、飲み物は控えたほうがいいようです。
 個人差がありますから、これはいい、これはダメと言い切れるものはありません。
 食べれば、自分でわかります。次からは、食べません・・・
 何を食べたかよりも、食べてすぐ寝ないこと、横にならないことです。
 上半身を起こしておくことが、私は最も効果がありました。

同じ症状で困っている方の参考になればと思い、治療体験談を記しました。

症状が出ていても、何科を受診したらいいのか、わからなくて困りました。
私は、のどに症状が出ていたので耳鼻科を選びました。
同じ症状で困っている方がおられましたら、耳鼻科を受診してみてください。
もしかしたら、同じ病気かもしれません。
私は、精神的なものかもしれない、気のせいと思っていたので症状が重くなっていました。

ひどくなる前に受診すればよかった・・・

耳鼻科の診療範囲はかなり広いので、鎖骨から上に症状があれば、耳鼻科で診てもらって他科を紹介されることもあります。

私の場合、受診する半年ぐらい前から症状が出ていました。
不規則なシフト勤務、長時間労働による過労で回復力が落ちていたこともあり、治療をはじめてから完治するまでに7ヶ月ほどかかっています。

再発させないためには、治療と合わせて、少しずつ生活習慣を変えていくことも必要でした。

のどの調子がよくないときに スプーン1杯かりんシロップ

草刈りの手を休めて見上げた空に、黄色くて丸っこい実がなっていることに気づく。
木のてっぺんは手が届かず、髙枝を切るハサミを持ってきても、はるか遠く・・・

自然に落ちるまで待つことにしよう。

高い木のてっぺんに かりんの実

草のクッションのおかげで、無傷で落ちているかりんを見つける。
表面はテカテカしていて、完熟しています。
シロップをつくりました。

かりんの成分には、風邪予防や咳止めの効能があるそうです。
のど飴にも使われていますね。
適時打な自然の恵み。自然のお薬。
のどの調子がよくないときに、スプーン1杯いただきます。

黒糖でつくった かりんシロップ


異常気象のニュースを目にすることも度々あるというのに、季節は自然暦でやってくる。
春になればタケノコが生えてくるし、こぼれ種は時期になると発芽する。
自然に添っていれば、贈り物を受け取れるのかもしれないですね。


逆流性食道炎、そして喉頭肉芽腫はホルモンバランスが変化する更年期の女性によく見られる病気だそうです。
鉄欠乏性貧血も関係しているらしい。

年齢に合わせて体のメンテナンス、暮らし方を試行錯誤しています。
若いときの努力より、年齢を重ねたときの努力のほうが数倍も大変だなんて思いもしませんでした。
努力の質だけじゃなくて、努力の量も。

めんどくさい、めんどくさいをやらなくっちゃ・・・

努力をあきらめない。
努力を楽しむ。
今までの人生で一番おもしろくなるように。

のんびり開墾、続けます。