満月を迎えるように綿の種をまく

草草が元気いっぱい。
お山の耕作放棄地を手作業で開墾しながら、綿畑をつくっています。
綿栽培3年目の種まきをしました。

気温は25度。
種まき日和です。

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綿栽培 畝をつくりました

2年目までは、野菜と一緒の畝で育ってくれました。
令和になったことだし、綿用の畝をつくることにします。

もともと畑だった場所ではありますが、それは20年以上も前のこと。
今は草草に覆われて、畑の痕跡はありません。

草をノコギリ鎌で刈ってみると、粘土質だとすぐわかる土が見えます。
鍬を入れてみると、ちょっと掘ったところで、もう固い。

カチカチです。

草が耕してくれる不耕起栽培というものをやるつもりでしたが、さすがに固すぎます。
こんなに勢いよく草が生えているのに、やわらかいのは草の根が張っている表層10センチぐらいまで。

予定変更して、耕すことにします。

ガチッ。ガチガチッ。
腕に伝わる衝撃が痛い。

直径15~20センチくらいの石がゴロゴロ出てきます。

畑だったはずの場所に、どうして大きな石がたくさんあるのか理解できません。
幼い頃、おばあちゃんのお手伝いをしたときに聞いたことを覚えています。
粘土質の土なので、水や空気の通り道ができるように小石はわざと残しているのです。

でも、大きな石はいったい、どこから、やってきたのだろう。
大きな石は見つけるたびに取り除いて、畑をつくっている山ぎわにブンッと放り投げています。

鍬が木の根っこに引っかかることもよくあります。
細いものもありますが、直径3センチくらいの太さのものが多い。

木の根っこ 引っ張ると土から出てくる

引っこ抜いて、これまたブンッと放り投げています。

さて、耕してはみるものの、とにかく固い固い。
のんびり手作業で開墾しているので、深さ20センチくらい掘ったところで、くたびれると、おしまい。

あとは、ミミズにおまかせします。
こんな固い土の中から、たくさんミミズが出てくるのです。

固い土の断面からミミズが出てくる

ミミズのすみかを奪ってしまいそうなので、これぐらいでいいよということです。

綿用の畝立て、1日1畝つくって、全部で11畝できました。
「ようけ」、つくりました。

月を見て 種をまく

綿の種は、前日から一晩水に浸しておきます。
綿毛にくるまれているので、発芽しやすくするためです。

綿の種

綿毛を取ったらいいじゃないかと思われるかもしれませんが、取り切れないのです。
取ろうとして強く引っ張り、外皮まで取れてしまったことがあります。
かわいそうなことになってしまいました。
大丈夫。綿毛が残っていても、これまでは発芽しました。

草をマルチの代わりに畝全体に敷きつめておきます。
お山の畑では、なるべく資材などは使わず、自然のものを工夫して利用していこうと思っています。

草マルチと粘土質の土

草を刈って敷いておくと、保温と保湿、虫や微生物のすみかになります。

芽が出るころには枯れて、新しい草が生えてきます。
生えてきた草を刈って、また敷いておきます。
枯れた草は土にかえって、植物の栄養となります。

この繰り返しで、草となかよく、お山のコットンは育っていきます。

草マルチを丸くかき分けて、種をまきます。
種の上から薄く土をかけ、軽くおさえて土と密着させます。

3粒ずつ 種をまく

綿は乾燥に強いのですが、発芽するまでは水が必要です。
数日中に雨が降るようなので、水やりはしませんでした。

令和元年は、4月19日、5月19日の満月に合わせて種をまきました。

4月下旬は夏日が続いたあと、気温が下がってしまいました。
発芽するかどうか心配していましたが、約10日で半分くらい発芽しています。
残りの半分は、1ヶ月ぐらいで発芽。
同じ日に同じように蒔いて、この発芽までの大きな時間差は何だろう。

5月下旬の種まきは、いつ発芽するのか、心待ちにしています。
綿の発芽気温は25度くらい。
気温が25度くらいまで上がっていますから、さすがに1ヶ月かかることはないはずですが。

コンパニオンプランツ トウモロコシを植えました

綿畝の隣に野菜用の畝をつくりました。
トウモロコシを植えておくと、テントウムシがやってきて、綿にくる虫を食べてくれるそうです。

昨年、赤トウモロコシは1本の実を残して、あとは全部、動物が食べてしまいました。
その1本の実から、5月中旬、種をまきました。
いつのまにか芽が出ています。

赤トウモロコシの若芽

種と若葉がおいしいのか、この時期に畑にやってくるのは、鳥と野ウサギ。

動物が食べて、残ったぶんが私のぶん。