種から育てる綿栽培 種まきはいつにしよう?

草ぼうぼうの耕作放棄地。
機械を使わず手作業で開墾しながら畝をつくっています。
立夏を前に汗ばむ、雲ひとつない晴天を見上げながら、種まきはいつにしようと考える。

開墾日和です。

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はじめての綿栽培

種の交換会で譲っていただいた5粒の綿の種。
1年目は、5粒の種から3粒芽が出ました。
綿毛にくるまれた外皮をちょこんと帽子のように頭にのせて、おじぎしていました。

暑くなってくると、ぐんと大きくなって花を咲かせ、実をつけます。
こんな固そうな実が本当に綿になるのかな?
どうやって、この実の中から出てくるのかな?

外皮に1ミリぐらいの隙間があいて、何か白いものが見えてくる。徐々に隙間が広がって、白いかたまりが大きくなってくるけれど、知っている綿の形ではない。

いつ、ふわふわの綿になるのだろう。

栽培方法も調べず、栽培記録もつけず、ただただ成長の様子を楽しみました。

はじめての収穫。
手で摘み取ろうとすると、綿毛がころがり落ちていきそうになって、そっと手のひらにのせました。
かわいいなあ。やわらかいなあ。ふわふわだなあ。

1つの房が全部綿だと思っていたら、種が7粒も出てきました。

こんなにたくさん種があるのだから、来年も育ててみよう。

自然のままに育ってくれました

2年目も、栽培方法も知らずに種を蒔いただけです。

水やりもしていません。
科学肥料も堆肥も使っていません。
農薬も使っていません。

ほぼ、なんにもしていません。

種をたくさん蒔いても、育った棉木は多くはありません。
放ったらかしでした。

草をとったら倒れそうになって、支柱を立てることに気がつきました。
棉木は細くて、風が吹くと折れてしまいそうでした。
草が支えてくれていたようです。

綿栽培用の畝をつくりました

2年目まで綿木用の畝はつくっていませんでした。

野菜と野菜の間。
にら、ラッカセイ、ミニトマト、こんにゃくなどと一緒に育っていました。

近所の方が散歩に来られて、「オクラの花がきれいね~」。
オクラと間違われるくらいの野菜っぷりです。

棉芽の隣で花を咲かせる こんにゃく

「なんでも一緒に植えればいいってもんじゃない」と専門家のみなさんに言われてしまいそう。

3年目は、はじめて栽培方法を調べ、畝をつくりました。
畝幅は、私が作業しやすい80㎝幅、棉木と棉木の間は40㎝あけることにします。
作業しやすいなんて言っていますが、今まで放ったらかしておいて、何か作業するつもりなのでしょうか。

開墾しながら畝立て

苦土石灰をまいておくといいらしいのですが、まいていません。
日本の雨は酸性雨で、山間部は土壌が酸性に傾きがち。
棉木は弱アルカリ性の土壌を好むようですが、いろんな草が生えていますから、一緒に育ち合ってくれるのではないかと。

霜が降りて土を耕してくれるよう、冬の間に畝をつくりたかったのですが、間に合わず。
種まきをいつにしようか、開墾しながらの畝立てが続いています。

満月を迎えるように種を蒔こう

お山の畑は、日照時間が短い。
春は、午後2時には日陰になってしまいます。

だから、夜、月と星の灯りで育っていると思っています。

発芽は月光の影響を受け、満月までに蒔くと発芽だけでなく、根の生長をよくするとも言われています。
お山の畑では、種は月の灯りで目を覚まし、星の灯りで成長する。
月と太陽の動きはつながっている。
太陽の光が足りないときは、月と星の光が補ってくれているかもしれません。

やわらかい月と星の灯りに照らされて、お山のコットンはできるのです。