令和生まれです 綿の種が発芽しました

お山の耕作放棄地をのんびり手作業で開墾しながら、綿畑をつくっています。
満月を迎えるように蒔いた綿の種。
同じ日に同じように蒔いたのに、個性があるのか、発芽時期がバラバラです。

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はじめに土から出てくるのは

種を蒔いてから10日ほど経ち、ぞろぞろ綿の種から芽が出てきました。
気温は30度を超える日もあり、5月に蒔いた種は7日ほどで発芽しているものもあります。

発芽していない畝に近づいて、よく見てみると、「今、芽を出している」ところだったりします。

おしりっぽい
種の中にどうやってしまってあるの?
どろんこ

芽を出す姿に応援したくなります。
だって、お山の畑は小石だらけです。
種にとっては、難易度が高いのではないかと。
「生まれてきてくれて、ありがとう」と思わずにはいられない。

いろんな帽子かぶっています

土の中から出てきて、若葉を広げる姿が元気いっぱい。
綿毛のついた種の殻が帽子をかぶっているように見えます。

帽子みたいにちょこんと
あともうちょっと
綿帽子が脱げました

なかなか殻がとれずにいるので、手伝いたくなりますが、触らないほうがいいみたい。
失敗談ですが、無理にとると、やわらかい葉っぱは簡単にちぎれてしまいます。
ちぎれてしまうと、後の成長はなかなか難しいです。
虫に食べられてしまったもののほうが、元気になることもありました。

それぞれ個性を活かして、育ち合っていってほしい。

綿の葉っぱ 虫が食べてしまう

発芽しても、このあと成長するかどうかは、わかりません。
綿の葉っぱはおいしいのか、虫が食べてしまうのです。

虫に食べられても、復活する棉木もあれば、しぼんでしまう棉木もあります。

虫に食べられた綿の芽

食べられてしまった葉っぱを観察してみるのですが、虫を発見できないんですよね。
小さすぎて、見えないのか。夜行性なのか・・・

まったく食べられていない棉木もあるので、同じ畝の中でも少しずつ環境が違うのかもしれません。

どんな虫が寄ってきているのか観察するのも、おもしろい。
隣の畝で育っているエンドウに木の枝そっくりの虫がいましたが、
キミが食べたんじゃないよね?

シャクトリムシ

背筋力がすごくないですか?
背筋が伸びて、姿勢がいいですね。

コンパニオンプランツ 唐辛子で虫よけ

綿の若葉が食べ尽くされてしまうかもしれないという危機的状況ですが、
ふと畝の端を見ると、唐辛子の芽が出ていました。

唐辛子の芽

種を蒔いたことを忘れていました。
唐辛子は虫に弱い綿を守るためにコンパニオンプランツとして植えるといいそうです。
虫よけは唐辛子にまかせます。

綿に寄ってくる虫を食べてくれるテントウムシも増えてきました。
お山の畑では、虫と一緒に綿を育てていきます。


暑さと乾燥には強い綿ですが、5月下旬に雨もほとんど降らず、30度を超える夏日が続いています。
開墾しながら畝をつくったので、まだ草があまり生えていません。

刈った草は畝の保湿と保温、微生物のすみかとなります。
刈った草でマルチのように畝を覆ってはいますが、生えている草は刈った草とは別に大きな役割を持っています。

草が生えていないところはカラカラに乾燥していても、草が生えているところは、かき分けてみると、水分をたっぷり含んでいます。
雨が降らなくても、水分を蓄え供給し合ってくれているのだと思っています。

草が生えていないまま、令和生まれの綿の芽は、この気象をどう乗り越えていくのかなあと心配しながらも、自然にまかせています。