夏日が続く猛暑の中、綿の花は次々に開花して満開です。
ジリジリ暑い陽射しをそのまんま浴びている。
葉陰でひっそり下を向いて咲くのは和綿。
太陽に向かって上を向いて咲くのは洋綿。
花から実へ姿を変えています。
花 散る 実 なる
咲いていたはずの艶やかなピンク色の花。

ふと、下を見ると、散っています。

下から上へ目線を移すと、小さな綿の実ができていました。

ここにも、花びらがしぼんで散っています。

花びらが散るまでは、まだ小さい綿の実にくっついています。

結実を見つけたのは、8月上旬。
少し、遅いかな。
実ができる前に枯れ落ちる花もある
枝ごと散っている綿の花。

原因はわかりません。
虫の仕業でもない様子です。
綿の木が自ら落としたのかもしれません。
実の最適な数を自分で調整できるのかも。
だって、綿は生き物ですから。

右側は花を咲かせる前に蕾みのまま散っています。
お山のコットンは無肥料で育てています。
米ぬか、油かすなども使用していません。
自然にある栄養分から、どれだけ実をつけられるのか、綿の木そのものが知っているのではないかな。
青い実 赤い実 下に上に
開花日がバラバラなので、実の大きさもイロイロ。
この実の中に綿が入っている。

小さなうちは、カラーコットンも青い色をしていますが、大きくなるにつれて赤く染まっていくものもあります。

茎も葉っぱも赤くなっている。
いくつも葉が重なりあって日陰をつくり、その葉陰で順々に大きくなっていく和綿は小ぶり。
太陽に向かって陽光を浴びにいく洋綿は、和綿よりも一回り大きめです。
実のついた綿木を守る草 台風に備える
8月上旬の綿畑です。

草がますます生い茂ってきました。
綿木の頭頂部には達していませんが、この勢いがあれば頭頂付近まで伸びる草も多くなりそうです。
それでも、しばらくはこのまま草を刈らないでおこうと考えています。
埋もれるぐらいがいい。
草を刈らないのは、台風がくるまで雨が降らない時期だから保水のために。
そして、台風がきたときには、風よけになって綿木を支えてくれるからです。
さらに、大雨が地中にとどまらないよう吸い上げてくれていると考えています。
保水、支柱、排水。
適当な推測にすぎませんが、お山の畑では草の役割となっている。
どうなるだろうと試してみるのも、楽しみのひとつ。
考えているとおりにならないことが、おもしろさのひとつ。
さて、いよいよ台風が近づいてきました・・・